カトリックとプロテスタントは、ともにキリスト教です。聖書も同じです。けれども、
聖書の解釈とそれぞれの教えには、多少の違いがあります。
信徒の数から見れば、世界のキリスト教の大部分はカトリック教会に
属しています。
カトリック教会は、教えも指導も世界中で一つになっています。
最高指導者は「バチカン」に住むローマ法王です。教会では「教皇」と呼びます。
教会は「教区」に分かれていて、各教区の責任者は「司教」です。
日本には十六教区があります。なお、各教区の中に多数の「小教区」が
あります。
プロテスタントは、十六世紀、宗教改革の時、カトリックから分かれたものです。
現在、世界中二万ほどの宗派に分かれ、日本だけでも数百の違う宗派が
あるそうです。最近、キリスト教の中に「再一致運動」が盛んになり、
共同訳聖書も出版されました。なお、「モルモン教」「エバホの証人」「統一教会
(原理運動)」などはその教えからみてキリスト教とは言えないので、キリスト教
から区別してください。